廃車は売れる時代です。どうすれば売れるのでしょうか?
事故した・10万キロ以上走行した・10年以上乗った・水没した・動かなくなった等の車など、不要になった車をあなたはどうしますか?
新車や中古車に乗り換えるなら、又、乗り換えなくてもその車を買った馴染みが有るので、新車販売店(ディーラー)・中古車屋さんに下取りに出したり、買い取ってもらったりする人がほとんどではないでしょうか?
でも残念ながら、下取りの査定金額はゼロ円。
全くお金にならず、逆に手数料を請求される場合も有ります。
ディーラーや中古車屋さんは、主には個人や会社など実際に車を運転する人に車を売るのが仕事で、運転する人や会社が欲しいと思う車でなければ要らないのです。個人や会社に売れる可能性の低い(無い)車は利益にならないので、査定額は0円となってしまい、下取りに出すメリットはほとんど有りません。
逆にデメリットが有ります。
見積書をじっくり見ればわかりますが、下取車の査定費用が大体10,000円前後計上されていると思います。更に、下取車手続代行費用も10,000円前後の金額が記入されているのではないでしょうか?
これ自体は悪い事では無く、人に動いてもらえば費用が掛かるものですが、事故車や10万キロ以上走った車で下取り査定金額がゼロ円の車に費用が20,000円前後かかっているのです。
費用だけが請求されてしまう「下取りには出さない」というのが賢いのではないでしょうか?
誰が・なぜ?買い取ってくれるのか
では、誰が、なぜ、事故車や動かない車を、値段を付けて買い取ってくれるのでしょうか?
誰が?という問いの答えは、「解体屋さん」と「買取屋さん」です。
それでは、「なぜ?」なのでしょうか?
海外では中古車として人気の日本車
日本では解体・廃車されてしまう様な、中古車として売れない様な、古い車・走行距離が10万キロ以上の自動車でも、海外特にロシア・東南アジア・中東諸国等の発展途上国では、人気があるのです。特に日本車は性能が良く、品質も高く、中古車としてまだまだ売れるのです。
世界では珍しい車検制度が有る日本は、整備がしっかりされており、更に12ヶ月の法定点検の制度も有りますので、車検だけでなく点検もしっかりされている車が多いのです。
又、日本の道路はほとんどが舗装されていて、車の足回りの劣化が少なく、年式の割に品質が保たれているのです。
事故車で大破し動かない車はさすがに中古車としては無理ですので、解体・廃車となる場合が多いですが、10万キロ超えていても・10年以上前の車でも走れる車、多少大きなキズやへこみが有っても走れる車など、要は見た目や古さは関係なく、売れているのです。
部品としての価値が有ります
車自体は動かなかったり、一部が事故で破損していたりしても、使える部品はまだまだたくさん有り、部品としての需要が有ります。
車の部品は1万個以上と言われています。
売れる部品は種類もたくさん有り、エンジン本体・オートマチックトランスミッション・タイヤ・アルミホイール・ヘッドライト・バンパー・ドア・足回り・コンピュータなど、
解体や廃車にしたあと、部品は車本体から丁寧に取り外され売られています。
ディーラーに修理に持って行った時、中古部品への交換を勧められたりする事もあり、修理代を安くする時には使われたりしています。
これは、国内でもそうですが、海外でも同じです。海外で日本車の古い車が使われていますので、その車の修理の時は中古部品がよく使われます。
廃車は素材・資源として再利用価値が有ります
車は、鉄・アルミ・銅・レアメタル・ガラス・ゴム・繊維等の金属や素材が一杯です。
鉄をスクラップにしていったん溶かして再び鉄製品へ、エンジンやアルミホイールなどからリサイクルしたアルミは、再びアルミホイル・エンジンへ生まれ変わります。
廃タイヤは、タイヤ破砕機を使って細かく切断、破砕されタイヤチップにします。そのタイヤチップはボイラーなどの燃料として使われます。
車のバンパーや、内装部品で使われているプラスチックは、細かくして再びプラスチック製品として使用されます。
又、海外でも中国やインド、ロシア等では自動車の鉄を貴重な資源として重宝されています。特に中国では経済発展で金属材料としての鉄・アルミの需要が高く、あなたの愛車も解体して貴重な資源として再利用されるのです。
このようにありとあらゆるものが再利用されるという価値が有り、需要があるという事は、ある程度の値段で売れるという事です。どんなに古い車でも売れるという事です。